「せどり」とは?転売の仕組みと基本
- 2019.07.30
- せどり
最近人と話していて、「転売って何するの?限定品を並んで買い占めたりとか?」というようなことを言われる機会が増えました。
確かにスニーカーとかフィギュアとか、明らかにメーカー側が生産数を絞ってプレミアを付けたい商品に関しては一部そういう”転売ヤー”の露出が目立つことは事実です。
が、実は人気の限定商品に並んでる彼ら彼女ら、多種多様な人種で構成されるあの行列のほとんど全ては”非”転売ヤーなんです。
「せどり」とは
せどり(競取り、糶取り)とは、『同業者の中間に立って品物を取り次ぎ、その手数料を取ること。また、それを業とする人(三省堂 大辞林より)』を指すが、一般的には古本用語を元にした「掘り出し物を第三者に販売して利ざやを稼ぐ」商行為を指す言葉。
せどりという言葉があります。
意味は「掘り出し物を第三者に販売して利ざやを稼ぐ」商行為、つまり転売です。
日本では遡って約300年前から続くこの「せどり」ですが、現代社会では「せどり」は大きく2種類に別れます。
- 店舗せどり
- 電脳せどり
店舗せどり
最初に例に上げたような「実際に足を使って実店舗で仕入れを行うバイヤー」を指します。
僕は昨日片道150km離れた量販店まで赴きSwitchの予約をして帰ってきました。
これも店舗せどりですね。
「店舗せどらー」がお金を作るステップは以下の通りです
店をまわり、相場より安い商品を仕入れる。
- 店をまわり、相場より安い商品を仕入れる。
- 買い手を探す
- 商品を梱包し、発送する
- 代金を受け取って取引終了
物を売るためにはまず商品を買ってこないことには何もはじまりません。
基本的には店舗せどりは量販店の特価コーナーやコストコみたいな「いつ行っても何かしら安売りされてる店」を探します。
特にコストコは大量に在庫置いてるので粗利が確保できる商品を1つ見つけたら何十個でも買い占めれるのが大きなメリットですね。
コストコ(Costco、正式社名:Costco Wholesale Corporation)は、アメリカ合衆国に本社を置くウェアハウス・クラブ(会員制倉庫型卸売・小売)チェーンである。
正式名称をコストコ・ホールセール(大口問屋)コーポレーション、業種を「小売・卸売」とするくらいですから、彼らは設立当初から「店舗せどらー」をターゲットにマーケット展開してます。
ほとんどの一般客が「なんでこんな商品こんな大量に積まれてるの?」って疑問に思うような品々は「卸し値で積んどくから後はせどらーが消費者まで届けくれよ!」ということだったんですね。
例えばコストコって大抵アホみたいな量のフリスク積んでるんですけど、
冷静に考えてフリスク買いにコストコいく一般客なんてほぼ0人じゃないですか、でもめちゃくちゃ積んである。
あれって実はかなり安いんですよ。1ダース1600円くらい。
Amazonだとだいたい2100円とかなんで500円くらい安いです。
車に積める分だけ買って返ってAmazonで売ってくれという感じです。
コストコの営業担当もせどらー向けに商品仕入れたりしてるのでそういう「一見需要なさそうなのに過剰に在庫積んである商品」がでてくるわけですね。
買い手を探す
- 店をまわり、相場より安い商品を仕入れる。
- 買い手を探す
- 商品を梱包し、発送する
- 代金を受け取って取引終了
自分が実店舗を営んでいるなら仕入れた商品を店頭に並べて客がくるのを待てばよしですがほとんどのせどらーは実店舗を持ちません。
ネット店舗の主な販路として自社サイト、Amazon、ヤフーショッピングモール、楽天市場、オークションサイト、フリマアプリが挙げられます。
例えばメルカリならメルカリに出品し、誰かが買ってくれるのを待つ必要があります。
待ってる間にまた仕入れ作業だったり商品のリサーチを行います。
商品を梱包し、発送する
- 店をまわり、相場より安い商品を仕入れる。
- 買い手を探す
- 商品を梱包し、発送する
- 代金を受け取って取引終了
買い手が見つかったら商品の発送です。
逆を言うと買い手が見つからない商品の在庫はただそこに存在するだけでスペースを圧迫するため非常に厄介です。
すぐに売れてくれる回転率の高い商品じゃない限り大型家電なんかを仕入れるのはリスクが高いということですね。
そして商品のパッケージが大きいということは送料が高いということでもあります。
「ヤフオク」等の一部オークションサイトでは「送料落札者負担」の文化が残っていますが今はだいたいどのサイトも「出品者送料負担」が主流、販路に使用したサイトに出品手数料を支払い商品の送料まで負担すると手元に残る「粗利」もその分少なくなります。
代金を受け取って取引終了
- 店をまわり、相場より安い商品を仕入れる。
- 買い手を探す
- 商品を梱包し、発送する
- 代金を受け取って取引終了
やっと取引が終わりました。その商品代金から出品手数料と送料と月額サービス利用料と仕入れ値を引いたのが粗利です。
雀の涙ほども残りません。フリスク1ダース売って100円残るかどうかというところです。
でもこれってせどりに限らず掛け率の高い商材はカードショップとかでも同じなんですよね。TCGのパックが1パック売れても儲けは5円とかそこらです。
当然”薄利”なわけですから”多売”しないと事業としては成り立ちません。
「単価は低いけど回転率が低い商材」「高粗利が見込めるも売れ残りのリスクを抱えた商材」その他色々な性格の商材を買っては売ってと試行錯誤を繰り返していくことになります。
電脳せどり
「電脳せどり」は仕入れルートの違いによって「店舗せどり」と区別されます。
「電脳せどらー」は部屋から出ずにネット通販で商品を買って、そのままネット通販で商品を売って利ざやを稼ぎます。
せどらーの最大の味方コストコを使わずに「せどる」のです。
一見かなり大きなデメリットを背負った「電脳せどり」ですが、もちろん「店舗せどり」に対する明確なアドバンテージもあります。
・別店舗との比較が容易
・時間的なロスが少なく、一人で並行して作業できる
別店舗との比較が容易
ネット上に数多存在するショッピングサイト、その全ての値段を比較してより良い条件の仕入先を探すことができます。
ツールを使うことでショッピングサイトの商品ページを改造して月間の売上個数・出品者数・他店との価格比較が一目でわかるため、売れ残りや赤字のリスクを極限まで減らすことができます。
ツールに関してはブログのほうでも解説してますのでそちらも合わせてご覧ください。
時間的なロスが少なく、一人で並行して作業できる
店舗せどりと違いPCからワンクリックで注文できるため商品を注文して届くのを待つ間に出品作業を進めながらも次の仕入れを行うことができます。
「せっかくコストコいったのにアレ買い忘れた!」とか「車の容量足りなくて持ちきれなかった」みたいな悲しい事故も起こりません。
更に「電脳せどらー」の多くが「Amazon出店者」なので自宅に倉庫すらも必要ありません。
通販サイトで買った商品が届いたらそれをそのままAmazon倉庫に納品してしまえば、商品が売れると同時にAmazon側で倉庫から勝手に梱包して購入者まで商品を届けてくれます。
徹底的な業務効率化を図ることで一人でできる作業の幅がグッと広がります。
ネット通販のほとんどがポイント還元キャンペーンを行っており、ポイントサイトとの連携できるため「店舗せどり」と比べて色々なポイントが貯まりやすいため「ポイ活」に繋げやすいというのも大きなメリットですね。
「ポイ活」の概要についてはコチラ
「せどらー」とは
日々作業を効率化し、あと1%利益を伸ばすためには、1%でもリスクを減らすためには何ができるかと暗闇の中を模索する利益の探求者です。
当たるかわからない限定スニーカーの抽選販売に並ぶ時間があったら「店舗せどらー」は現地のホームレスを買収して物量で攻めるでしょうし、
「電脳せどらー」であれば事前にLINE@で当たり抽選券の引き換え時の契約内容まで詰めて人員募集をかけるでしょう。
「店舗せどらー」は店舗営業担当を通じて卸元のベンダーと直接取り引きするルートを開拓すべく日々足を使って開拓作業に勤しみ、
「電脳せどらー」は海外の生産工場と直接契約して自社製品としてAmazonでOEM商品を単独販売するための情報収集に余念がありません。
「せどらー」という人種は
小売店で買って消費者に売る作業を続けるうちに薄利多売に疲れ、
卸売から買って消費者に売ることの満足感が薄れていくと小売に飽き、
生産元と直接取り引きして最終的には自分自身で卸売したくなる生き物です。
この記事を読んで「なるほど転売って大変なんだな!でもお金大好きだしコストコいってフリスク買おう!」と思ったあなたはせどらーの素質があります。
当ブログでも「電脳せどり」をメインに詳しいやり方やオススメのツール等を解説していきますのでご興味をお持ちの方は是非購読おねがいします。
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