「資金○万円からどのくらい稼げますか?」←解説する

「資金○万円からどのくらい稼げますか?」←解説する

こんにちは!よしのぶです

僕がこのブログの読者やSNSのフォロワーの方からよく頂く質問でこういうのがあります

 

要約すると「せどりを始めようか迷っているのですが資金○万円からどのくらい利益が出せますか?」的な質問

まぁ逆にせどり始めてないけど何か質問しようと思ったらこれくらいしか疑問点ないですからね

 

この質問に対する僕の回答は画像の通り「手元に残る金額はよくて2~3万かな」というもの

ただここらへんの数値って現役せどらー複数人に聞いても違う答えが返ってくる可能性は非常に高いです

 

例えばキラキラ系日常ツイートとマインド論がお得意なコンサル兼情報発信者なら「40万円あれば15万円くらい稼げます!」とか適当に良い感じな数字を絡めた回答から好奇心を煽りコンサル勧誘に繋げるでしょうし、

実際に資金40万円からせどりを始めたばかりの初心者に現状の利益率を聞いたら「現金が赤字になりました」みたいな切ない現実と直面するだってあるかもしれません。

 

そんなわけで実務的にどういう仕入れと資金管理を行ったらどのくらいの資金から利益率を予測を立てられるのか、僕の視点から解説してみたいと思います

 

せどりをするだけでかかる費用

人間は息をするだけでもコストがかかる生き物です

あなたがただ寝ているだけでも体脂肪率に基づき基礎代謝として時間あたりのカロリーは消費されていきますし、金銭コストだけに絞っても無職引きこもり子ども部屋おじさんだって住民税やら保険年金を払って日本で呼吸することを許されています。

 

そんな社会ですから当然せどらーであるだけでも追加コストは要求されます

販路としてAmazonを使うならFBA手数料と必須ツール2種【keepa】+【セラースケット】で約1万円+売上の10数%

これはガー不なので避けられません

月商1000万でも0万円でも変わらずこの利用料1万円は勝手に引き落とされます

実際僕はFBA手数料の4,900円+税が日割り計算ではないのを教えてもらった上で日付変わって8月の1日0時をまたいだ後にFBA登録したのにクレカ決済が日本時間からズレてたみたいで7月30日の23時ごろに登録したことになってて7月分の利用料が満額請求されました。

月商0万円でも利用料はかかります。

 

というわけで販路がAmazonなら自動で最低1万円が毎月かかるという話なんですが、

これとは別に仕入先として楽天を使う場合は楽天のSPU維持費が、ヤフショを使うならYJカードとソフトバンク回線の利用料がかかります。

店舗せどらーであればガソリン代とか+店舗リサーチ用のツール利用料ですね

 

ここではシンプルに初心者がまず最初にポイントせどりを始めるにあたり楽天から仕入れてAmazonで販売するケースで試算してみます

SPU維持費は13~14倍のためのプレミアムカードやらモバイル、ファッション、ビューティーやらでまぁ1万円はかかります。

というかブックスやkoboで買うものによってはトラベルまでつけると2万円とかいくんじゃないでしょうか

ここらへんはあなたの住んでる地域にビューティーやトラベルの対応店舗がどのくらいあるかに依存するので具体的な数字を知りたいならご自分でアプリから対応一覧確認してください

今回はトラベル捨ててミニマム1万くらいで計算しましょう

 

楽天から仕入れをするための利用料1万円

Amazonで販売するための利用料1万円

 

合わせて2万円があなたがせどらーとして生きる最低コストです

 

「せどりに使える費用」という言葉

今からせどりを始めたいという方に僕が必ずする質問で「せどりに使える費用はどのくらいですか?」があります

というかまずこの質問をしないと話が進みません

仮にここで【50万円】以下の数字を答えられてしまったら僕はその人がせどりをしないために、初期資金50万円で生き残ることがメキシコのスラム街より険しい道であることを教えないといけないからです

 

まず大前提として今のせどりは人口が増えすぎた結果、初心者が見つけられる利益商材の寿命が著しく短命化する傾向にあります

特に楽天のリアルタイムランキングなんてその最たる例で、ランキングにあがった商品を仕入れて悠長に週末ゆったり梱包・納品して在庫反映された時点で値段がまだ変わってないなんて奇跡です。

 

商材のリアタイ浮上からの急死確率はマジで異常

「末期癌宣告からの余命一ヶ月」どころの話ではありません、「デスノートに死因と死亡時期まで既に記載済み」の状況です

 

2月8日に4,166円だった商品が順調に値崩れを引き起こし、2月21日時点で3,000円まで暴落、その後3月1日現在の価格で2,800円代まで落ち続けています

ちなみに仕入れ値は2,400円台なので現金だけで比較した損益分岐は3,200円前後

現状400円弱の赤字です

 

こんな感じで一見すると現金利益800円の見込みで積んだ商品が平気で400円赤字を喰らったりしますから、どんなにその時のKeepaグラフが良い感じな波形を表していても「でもこの商品も既にデスノート記載済みなのよね・・・」と最初から死亡前提で仕入れることになります。

 

大してスキルを持たない僕が、ゲームの片手間にサブモニタでちょこちょこっとリサーチして見つかる商品なんてほとんどがこういう波形からこの暴落で着地するタイプの地雷です

そしておそらく今からせどりを始める皆さんが見つける「パット見で利益が出そうな商品」も結局は1週間後にはこのくらい値下がりしてます

なぜなら副業としてせどりに参戦する敷居が低すぎた結果人口が急増して新規出品者が増え、焦って値下がりを繰り返すメルカリ感覚のセラーが市場に飽和しているためです

 

という感じでここまで結構シビアな面をかなり解像度高く解説してきたのですが、じゃあせどりが難しいかと言われたら別にそうでもありません。

むしろこのくらいの作業なら誰だってゲームしながらサブモニタでこなせますし実際利益はしっかりでます。

 

これは上で解説した商品と全く同一カタログで、しっかり3月1日の現時点で最低価格を更新してます

 

が、出品者グラフを見てわかる通りこの8ヶ月で「出品者が30人近くまで伸びて半分程度まで減る現象」が4回観測されています

元からこの商品が8ヶ月で4回、それも何処かの店舗在庫補充スパンと連動するように綺麗に2ヶ月に1回の頻度で出品が増えたり減ったりを繰り返し、

そして出品者が増えたときにはカート価格が下がって、出品者が減るたびに元の価格まで戻っているというこれ以上なく合理的な推移を表したグラフですね。

 

このグラフを見る限り確かに2ヶ月に1回出品者が30人前後まで増えたタイミングでカート価格が損益分岐の3,200円を割っていますから、もし「自分が仕入れた商品をすぐに納品して最低価格ですぐにでも売り抜かないといけないルール」の中でせどりするならこの商品を仕入れた時点で負けが確定しています。イカサマシャッフルで相手の初手をエグゾディア5枚で固定してデュエルするような完全なる負け試合です。

 

ただ逆に「仕入れた商品の納品はいつでもいいし、3ヶ月売れ残ったところでしっかり現金利益とれるなら別にいつ売れてもいい」ルールでせどりするならどうでしょう

実際この8ヶ月のうち半数以上はは損益分岐点3,200円を超えてる状況ですし、なんなら800円以上の現金利益を抜けるタイミングが規則的に並んでいます

むしろ400円赤字を吐くタイミングより800円利益のチャンスが巡ってきてる回数のほうが多いまであります

 

デスノートで死刑宣告されたと思ってた商品は実は死ぬたびに何故か強くなって戻ってくるドラゴンボール系商材でもあったんですね

 

楽天で仕入れできる店舗は一店舗のみ、実店舗で安売りされることはなくて、その楽天の店舗も2ヶ月に一回の在庫補充が終わって再入荷通知から30分で売り切れた状態からこの先もおそらく2ヶ月リストックなし

 

全然仕入れますよね

購入制限もないので100本くらいは普通に買います

 

ポートレートを考える

という感じで買ってすぐ売らないといけないなら赤字確定の負け商材でも、入金まで3ヶ月待っていいなら余裕で勝ち確定という話でした

 

その上で最初の質問に回答していきますと、

まず「せどり資金40万」なら「入金まで3ヶ月待つ」という選択肢が奪われるため仕入れの難易度は7億倍くらい跳ね上がります

初月で仕入れに20万使って、翌月も更に20万円分仕入れを行う

3ヶ月目で初月分の売上から入金額とポイントを使って仕入れを行い以下自転車操業を続けながら最初に説明したAmazon・楽天利用料の2万円を毎月払い続けると・・・

 

ん~・・・無理!

 

僕の気持ちが伝わったのか質問内容を修正してくれた質問者の方

ありがとう。僕はヘッズアップ嫌いだけど

 

いきなり資金が40万から120万に増えたのでもしかして本気だせば更に3倍までいけるのではという気持ちに蓋をして、とりあえず在庫に割ける初期資産120万のパターンを考えてみましょう

 

初心者ということでかなりシビアに現金利益率5%の商品を40万円分仕入れて8割が2ヶ月以内に売れ、3ヶ月後には入金される想定で試算してみます

40万円が3ヶ月後に在庫8万円+現金33.6万+ポイントに変わっている見込みです

 

ポイントは40万から18%ついたことにしましょう。ここらへんはマラソンが月に1回なのか2回なのかによっても変わりますが今このブログ書いてる途中にカードゲームで理不尽な負け方をして怒ったので適当に18%計算でいきます。

400,000×0.18=72,000(ポイント)

ポイントで仕入れた商品に関しては現金と違って満額SPU等の付与ポイントをもらえないのでこれまた適当に1ポイント=0.95円で計算してみます。ここはマジで超適当なので人によって1ポイント=0.9円だったり逆に1.03円にできたりします。

72,000×0.95≒68,400(円)

 

つまり40万円で仕入れた商品は3ヶ月後に8万円分の在庫と404,400円に変わります

この8万円分の在庫に関しては売れるのが更に2ヶ月後なのか、何らかのイレギュラーが起きて永遠にFBA倉庫の肥やしになってしまうのかは僕にはわかりません

ここの不良在庫率2割はスーパー初心者計算なので数日でもしっかりせどりをすれば1割以下の数字まで抑えれるでしょうし、その1割の不良在庫にしても損切り額10%以上のクリティカルダメージを喰らうのはそれを予測できなかったセラー側の過失になります。

 

さて、そんなわけでここでは1ヶ月目に仕入れた商品が現金化されて手元に戻ってくるのが3ヶ月後、つまり3ヶ月かけて資金が一回転する状況からスタートするという想定なので総合計120万円の資産を月あたり40万の仕入れで使っていくものとします

 

いや2回月で120万使ってしまって3ヶ月にクレカ決済する60万を4ヶ月目の売上から支払うパターンでもいいし僕は実際それやったんだけど「仕事やめたくてせどり始めようか迷ってる」くらいの決断力の人に「2ヶ月で120万使って3ヶ月クレカ60万切って4ヶ月目資金回収できなかったらアコムいこう」って言っても多分無理だよね

 

とすると120万を3で割った40万円を最初の3ヶ月の仕入れ費用として使っていく形になるので、上の図みたいに40万円を40万4千円の現金と8万円分の在庫に変えるのがスタート地点になるのかなと

 

もちろんやってる内に40万仕入れた分を3ヶ月で36万円分売り切って在庫を4万しか抱えなくてよくなったり、逆にもっと粗利率をあげたいから2ヶ月じゃなくて4ヶ月敢えて待つみたいな立ち回りを自分で選択して選んでいく様になると思うのでそこはもう完全にお好みです。

 

そもそも前提の「3ヶ月後に粗利率5%のせて売り切る商品を40万円分仕入れてその見込を2割まで外していい」がそこらへんの小学生でも達成できるくらいのベリーイージー設定なのでぶっちゃけ現金化まで3ヶ月猶予あるなら現金+10%でもパッケージ大きくて梱包だるい場合は仕入れません

現金+15%で部屋の場所とらなくて高回転で軽い商品を見つけるまでリセマラしたほうがマシだなと思うようになります

現にこの商品に関しても月に数百個売れてる200gの軽量パッケージで2400円仕入れから10%クーポン使って実際は800円以上利益が出るタイミングでしか売らないことを誓って仕入れるのでちゃんと実現できるなら利益率はバグですね

半年売れ残ったら現金プラマイゼロで処分することも検討しますけど本当に検討するだけです。実際に値下げすることはほぼありえません(耐久できたら勝ち確の波形なので)

 

というわけで月40万の仕入れを続けながらも1ヶ月に仕入れた商品の入金は3ヶ月後(4ヶ月目)、その間も利用料2万円は毎月負担することになるので

せどり開始1ヶ月目/2ヶ月目/3ヶ月目の予想純利益は順に-42万円/-42万円/-42万円でした!

 

せどりの魅力が100%伝わったなら幸いです!

是非退職してせどり始めましょう!