「部屋で絶対に虫を沸かせたくないオタク」 vs 「オタクの部屋で絶対沸きたい虫」

「部屋で絶対に虫を沸かせたくないオタク」 vs 「オタクの部屋で絶対沸きたい虫」

こんにちは!無職のよしのぶです

去年3月から何故か植物を育て始め、気づけば部屋が草だらけになってる僕ですが

この14ヶ月のプチ園芸体験を通して何度も高価な植物を枯らし

部屋の中で虫を大量発生させブチ切れてきましたので、

今回は主に虫対策とか土とか鉢について語っていきたいとおもいます。

終わらない虫との戦い

まず最初に言っておかないといけないことは、部屋に植物を置くということは同じ屋根の下で虫と一緒に暮らすのとほとんど同義です。

それは小鉢1つ分のサボテンであっても、クソデカ一尺鉢の観葉植物であっても変わりません

これから部屋に植物を置く人は虫と共に生活する覚悟を決めてください。

羽アリ

4月頭、前日までの大雨が嘘のように気持ちよく晴れたある日の朝、

無職フレンズとヴァロラントをプレイしていた僕の視界を一匹の羽アリが横切りました。

僕は心の底から羽アリが嫌いなので画像は乗せませんが、まぁちょっとサイズが大き目で動きの遅い蚊みたいな形です

もちろん普通に素手でパンチして1キルとったのですが、ゲームへの集中力が切れた瞬間に虫が足の上を這う感触がして足元を確認します

するとそこには元気な羽アリくんの姿が!!!200匹くらい!!!!(ガチ)

半狂乱で羽アリを素手と素足で潰しまくりました。その日は結局キルレート800くらいまで羽アリを潰し続け、発生源にアリキラーの粉末をぶっかけて終了

その後も雨上がりの翌日は決まって羽アリバトルの日々が続いていくのですが、思い出すだけで気持ち悪いので割愛します

皆さん。本当に羽アリはやばいです。ガチで3分前まで何もなかった部屋にいきなり数百匹単位で発生します

僕の場合発生源は庭で、勝手口の扉の隙間から侵入されてました。

湿度が高く風通しの悪い室内で繁殖されるとほぼ詰みます

対策としては除湿機と扇風機をフル稼働しつつ侵入経路にアリキラー

一緒に対ゴキの粉末とかも撒いておきましょう

ナメクジ

主にベランダや庭など、屋外で植物を育成しながら梅雨時期には室内に取り込むという方に対してですが、

ナメクジはまじでヤバイです。ナメクジ舐めたらガチで詰みます。

・ナメクジを舐めたら詰む理由1

素手で潰すとめちゃくちゃ気持ち悪い。1キルとったはずなのに爽快感皆無、むしろ不快感MAX

・ナメクジを舐めたら詰む理由2

植物の成長点を食べる。ナメクジは柔らかい部分しか食べれないので植物の一番柔らかい部分を食べますが、

大体の品種においてそれは成長点で、大体の植物は成長点を食べられると新芽が展開できなくなって死にます。

植物の弱点だけを的確に最優先で狙いに来る虫。それがナメクジです。

とにかくナメトールを買って、そして庭の鉢植えに蒔いてください

さもないと植物は成長点をナメクジに食べられて死ぬし、梅雨に室内へ取り込んだ鉢植えからナメクジが増殖してあなたのメンタルも死にます。

その他の虫

ハダニとかアザミウマとかカイガラムシとか、植物に対してダメージを与える害虫はたくさんいます

が、このあたりは正直ちゃんと対策すれば羽アリやナメクジほどの精神的被害を被る可能性は低いです

普通に植え替えの時の土にオルトランでも混ぜて、

定期的にベニカスプレーでしゅっしゅしてください。

ずっと同じ薬剤使うと虫側も耐性付くので輪番制で毎年薬剤チェンジするのがベストです

そんな感じで以上が虫対策になります。

ナメクジとかアリはちゃんと侵入経路を見極めて対策し続けないといけないのが面倒ですが、

その他の害虫は大体植物本体とか土に薬剤混ぜるだけで対策できるのがだいぶ楽ですね。

自家製ブレンド土で意識高い系園芸オタクに

観葉植物でも多肉でも盆栽でも、

「植物は土が大事なんだよ!市販の土なんか買わずに自分でブレンドしろ!」みたいな発言を聴くと

「オタク~~~~wwwww」って感じしますよね。

もちろん僕もオタクなので全人類に土は自分で作れって言ってます。

ただ、どの植物をどういう環境で生育するならこの配合がいいみたいな理論を語るにはまだまだ知識も意識も足りてないので、意識低い系にも伝わる土作りのメリットを2点だけ書いて次に進みましょう

安さは正義

結局これ。

アイリスオーヤマ 培養土 ゴールデン粒状培養土 サボテン・多肉植物用 5L

一般的な多肉とサボテン用の培養土

このブログの読者はAmazon評価1222の商品がどの程度の売れ筋商品なのか知ってる人しかいないはずなので特段深くは解説しませんが、まぁ大体これが一番普及してる商品だとおもいます

安くて安定って感じ

現在価格は5リットルで995円

5リットルがどのくらいの量なのかというと

ちょうど30cm×16cm×16cmのプランター1個分

A4コピー用紙が30×21cmなのでプランターとしては少し小さめ

つまりA4用紙よりも見た目小さいプランター1杯分に土いれるために最安でも995円かかるということです。

一方自分で土を混ぜる時のベースに使う赤玉土、36リットルで2,260円

(通販はどうしても送料含めると高いので園芸店で買うと14リットル800円とかでもいけます)

アイリスオーヤマ 5リットル:950円

赤玉土 36リットル:2,260円

小さいプランター7杯を

「アイリスオーヤマの培養土」でいっぱいにすると 950×7=6,650円

赤玉土ベースで作ると 2,260円

3倍安いってこと!gg

Q.E.D

培養土は栄養たっぷり!

市販の土は最初から色んな成分が配合されてて、大体は肥料とかも最初から調合済みで

「これ買って草植えるだけでビュンビュン成長しますよ!」的な売り方なわけだけど

これが人間や植物にとって良いことなのかは時と場合によります。

人間でいうところの「エナドリがぶ飲みしながらだったら2日連続徹夜で動けるwww」みたいなドーピングをしてるのと同じですし、体調崩しかけのタイミングでそれをやっちゃうとエナドリ無限に注がれても飲み込みきれないし、夏で部屋にエナドリ放置してたらアリとハエが無限湧きしますよね

特に「○○用の土(培養土)」として市販されている商品のアマゾンレビューに頻出するキーワードとして

「苔・カビ・ハエ・キノコ」があります

中でもコバエが沸きました報告は★1でインパクトも強いので目に付きやすいです

そりゃ金出して買った土から虫が沸いてカビが生えて苔むしてキノコまで発生したら★1を連打したい気持ちもわかります

でも、肥料分の入った栄養たっぷりの土に温度と湿度が揃ってしまったらもうそれはどうやってもガー不なんです

肥料+温度+湿度=エグゾディア

どうやっても負け。無理。

植物にとってのドーピングは虫や菌類にとっても最高のドーピング環境です

虫もカビもキノコも発生させたくないなら市販の培養土ではなく自分で肥料分を含まない土を組み合わせるしかありません

加熱殺菌済みの土を買って、泥化して鉢内の湿度を上げる要因となる細粒をふるいを使って取り除き、軽石やら川砂やらの”1mmも栄養分を含まない無機物”だけをブレンドして、その植物の原産地の土壌ph値を再現するのです。

表面にゼオライトを敷くと尚良し

多孔質の鉱石で水質改善と通気性UPに役立つので根腐れやカビ・キノコ・虫の発生防止になります。

ここまでやって初めて虫対策のスタート地点です

これができないと100%虫は沸くしカビと苔とキノコが生えます。

鉢選びはワンミスで致命傷

土が大事なんよって話をダラダラ書いてきましたけど、鉢はもっと大事です

どこまで土に拘っても結局鉢をミスると終わります

この場合の「終わる」というのは虫が沸いて生きる気力を失うという意味です

例えば一般的に普及率の高いこのタイプの陶器鉢、IKEAに500円で売ってるやつですね

これは正直かなりよろしくないです

皿は今すぐ割れ

まずよろしくないポイントの1つ目として、鉢に受け皿敷くのは本当の本当によろしくないです

どんなに土に気を使って湿気がたまらないようにしても受け皿を置いてそこに水が溜まれば当たり前に湿度は急上昇します

卵アレルギーのお客さんに配慮して卵の成分を含まないよう創意工夫を凝らして料理した最後の仕上げにマヨネーズ一本ぶっかけるのと同じ非道と言っても過言ではないでしょう

皿は割ってください。今後あなたの人生で受け皿を使う機会は一生訪れません。

鉢はラックに直置きして水は垂れ流しに限ります

床に水たまりを作るのが嫌な人は底面トレーをラックの最下段の更に下に置きましょう

僕は甘えて1株だけ排水トレーじゃなくて受け皿使ってたんですが見事に腐って死にました。さようなら33万円

底がペタンってしてる鉢は法で規制すべき

引き続き先程のIKEA鉢のよろしくないポイントその2を解説すると

この底がペタンってなってる鉢はやめてください

何度も繰り返してる通り、水やりの後に鉢内の湿度が上がった状態が続くと指数関数的に根腐れや虫の増殖リスクが増加します

そしてこの底がペタンってなってるタイプの鉢はこの世で一番水はけが悪い物体の内の1つです

底がボール状になっていて底穴からスムーズに排水できる鉢こそが正義であると理解することから人生は始まります。

「そうは言っても底面は平らなほうが物理的に安定感あるし、植物を植えたら重心が不安定になって倒れるのは絶対に嫌だ」

という意見もあるでしょう

じゃあクソデカ穴ほがした鉢買って💢💢💢

というか植木鉢をある程度作ってる陶芸家であれば基本的に底が真っ平らになっているように見えてもちゃんと傾斜がついて水がスムーズに排水できるよう設計されてます

これも上から見たら底面は平らっぽく見えるけど

普通にバチバチ傾斜ついてます

このぐらい水はけは大事

本当に鉢によって水の乾く速度全然変わっちゃうし、排水性の悪い鉢や用土に植えると一晩で腐るような植物も結構多いです。

底面にほんの少しでも傾斜があれば救われた命が、底がペタンってなってるだけで死んでしまうのはもったいないですよね

鉢を買う時は底の角度と穴の大きさをまずチェック!

結局何の鉢が「正解」なのか

ぶっちゃけ室内で使うならプラ鉢でいいです

なんで陶器鉢の例でここまで熱く語ってきたのか自分でもわからないですけど

普段は基本プラ鉢おすすめしてます

セラアート平鉢(15cm)とか凄く良いっすね

プラ鉢にありがちな安っぽいテカリとかないし適度に硬度もあって安定してます

底穴警察の僕から見ても通気性は抜群によくて、非の打ち所もありません

一般的な量産プラ鉢なので値段も全然安いです

ただこれはプラ鉢の宿命なんですけど、所詮プラなので重くなりようがないんですよね・・・

普通に軽いので植物植え込んで屋外に置いて風に吹かれるとすぐ転倒します

見るからに重心が変な場所に傾いてるグラキリス、プラ鉢でも自立はするんですが風が吹くと倒れます

別に重い植物じゃなくても普通に葉が展開して風を正面から受ける植物だとやっぱり頻繁に倒れることになるので

季節によっては植物を屋外に出すっていう場合は陶器鉢を使いましょう

陶器鉢も何買ったらいいかわからんって人はとりあえずこれ買ってください

伝市鉢4号(12cm)

市鉢3号(9cm)

伝市鉢だと深さが足りないっていう場合はこっち

信楽焼 寸胴3.5号(10×11cm)

どちらともインテリア感は皆無ですが、実用性に関してはカンストしてます

特に伝市鉢に関しては圧倒的で、水はけも重心の安定感も最強of最強

側面下部も大きく空間をとっているので真っ平らな平面にベタ置きしてもちゃんと底穴から通気できるのが偉いですね

ここは本当にお気持ち程度、「一応底から排水できるように少しだけ溝掘っておきましたんで^^」

みたいな陶器鉢が主流なので。。。

虫は底穴から侵入して鉢内で増殖するので鉢底の通気性は上げれば上げるほど良いです

本当にね!虫は!やばいから!

そんな感じでとりあえず何の鉢買えばいいのかわからん人は信楽焼か伝市鉢(丹波焼)買ってください

日本六古窯っていう焼き物の四天皇的な存在なので別に通販じゃなくて街の園芸店でも売ってます

園芸コーナーが充実してるホームセンターでも取り扱いあるかも

扇風機も買ってね!

「土を作れ」「皿を割れ」「鉢はこれ」と、一貫して虫対策=湿気対策を語ってきましたけど

どんなに通気性のいい鉢に通気性のいい土をいれて湿気対策しようが日本の梅雨はマジでヤバイので

扇風機と除湿機で物理的に除湿することは大前提になります

扇風機も3kちょいで買えるので何個か買って24時間回し続けましょう

冬でも1部屋あたり3台稼働させたまま寝てます

ただ注意点としては僕は上のリンクに貼ったコンパクトタイプのサーキュレーターを回してますけど

同じ風量を生み出すために必要な羽の回転数がコンパクトさと比例するので

少し大き目のものをゆっくり回したほうが静音性もあがります

僕は除湿機がうるさいので扇風機だけ静音化しても変わらんやろと思ってコンパクトサーキュレーター3台体制を選びました。

とにかく部屋の湿度を下げて、鉢の通気性を保ち、土の排水性をあげることが最上の虫対策です。

そしてこれだけやっても1日気を抜いただけで羽アリが800匹室内で発生しました

もう本当に無理。。。助けて。。。