【FIRE】20代でアーリーリタイアやってみた結果www【実質無職】

【FIRE】20代でアーリーリタイアやってみた結果www【実質無職】

こんにちは!よしのぶです

皆さんは【アーリーリタイア】という言葉をご存知でしょうか?

定年を待たずして退職し労働からの解放と自由な生活を満喫しようという、憲法27条「勤労の義務」へ真正面から喧嘩を売らんとするアグレッシブな考え方が近年世界的なブームとなっています。

 

「働き方改革」とか「生き方の多様化」とか、こういう種類の言葉を耳にする機会って本当に増えましたよね。

ここ2,3年で副業やフリーランスに対する日本人の興味関心は爆発的に膨張し、今やビジネス系Youtuberが最も”熱い”カテゴリとして定着しつつあります。

 

世界規模ではFIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的に独立した早期退職)が一大ムーヴメントに、「幼少期から学業にフルコミットしてハーバード大を卒業後20代後半まで第一線で働いたらすっぱり早期退職して後は配当金生活」というロールモデルが1つの成功事例として確立されました。

 

さてそんな【アーリーリタイア】ですが、

日本では「セミリタイア目指して副業で資金形成を!」みたいな話がこれだけ頻繁に議論されながらも、実際にそれを成した人の視点から”リタイア後のアフターストーリー”について語られることってほとんどないんですよね。ほんと、不思議なほどに。

 

というわけで、語ります!

「僕が新卒入社8ヶ月でFIREした(された)話」

 

FIRE自体はとてもかんたん

結論からいうと僕はFIREしました

今大体FIRE歴4年です

 

巷ではFIREに関する本が溢れ、「40代セミリタイアに向けて資産を1億作れ」だの「本業だけの収入で老後の安定は保証できない、今こそ副業」みたいな風説が正論っぽく語られていますが、ぶっちゃけFIRE自体はクソ簡単でした。

 

継続収入が生活費を上回る状態で早期退職すればそれがFIRE(経済的に独立した早期退職)なわけですから、FIREの要素はたった1つ。

 

FIREの条件

給与以外の収入>生活費

副業収入でも配当金でも家賃や他の不労所得でもなんでもいいからとりあえずそれら全ての収入が生活費を上回った状態で早期退職すればそれがFIREです。

 

シンプルかつイージーな命題ですね

・給与以外の収入を増やす

・生活費を減らす

 

やるべきことはたったこれだけ

 

生活費を減らす

自分が最低限どの程度の収入を作らないといけないのかを明確化するためにまずは自分の生活費がどこまで抑えられるのかを知る必要があります。

 

光熱費や通信費、家賃だけではなく保険・年金・税金まで含めてあなたと生計を共にする家族が1年生きるための最低コストを算出しましょう。

 

ここで「料理なんてしたことないけど食費は月2万くらいで収まるでしょ」みたいな、なんとなくの数字を代入してしまうと最悪人生詰むのでそれが自力で実現可能な数値であるのかどうかはしっかりと吟味したほうがいいです。

ちなみに僕はそのまんま「料理なんてしたことないけど食費は月2万くらいで収まるでしょ」とおもって自炊生活スタートしたらおもったよりも料理が簡単で食費は月1万もかかりませんでした。

 

ちなみに食費節約のポイントは「食材は業者から業務用のパッケージで大量購入して保存しやすい調理法を勉強すること」+「チーズ等の嗜好品は自分で1から作れるようになること」ですかね

 

あと田舎だと売り物にならない野菜とかってよく近所のおばちゃんからもらったりするんですけど無農薬キャベツとか割と地獄です。

季節にもよりますけど無農薬キャベツ1個から10匹じゃ済まない量のよくわからない昆虫の幼虫が湧いてきます

昼にもらったキャベツを1つ台所のシンクに放置してるだけで夕方には立派な幼虫天国(あなたにとっては地獄)の完成です。

僕もたまに失神しそうになります

昆虫タイプが弱点な人はご近所さんからの無農薬キャベツは断るようにしましょう。

 

田舎フリーランスという生き方』でも書きましたが、田舎最大のアドバンテージは家賃の安さ

田舎の古民家なんて山と土地までついて数十万で買えるレベルなので賃貸よりも買い取ってリノベーションしてしまうのが圧倒的に高コスパです

 

これは僕がタダでもらった究極のボロ屋

タダですよタダ!無料!!

 

家主がとある老夫婦に30年以上貸していた物件で、

夫が今年老衰で他界、婦人が施設に入り返却されることになったものの家が痛みすぎて次に貸す人が全く見つからない状態

 

しかも上モノと土地の所有者が別々で、老夫婦からの家賃→家の所有者→土地の所有者と金が流れていたため家主は空室でも土地代を収めないといけない

加えて家主自身も高齢者で不動産を再生する気力も体力も持てない

+土地返却時には基礎から更地にして原状回復する取り決めだったがそれにも高額の工事費が必要

 

→土地代と原状回復義務を負った状態でタダでボロ屋引き取ってくれる人募集

(※ちなみに更地にするための工事費は概算200万)

 

「実質0円(解約金200万)」ってことですね

というわけでタダでもらって最低限の内装工事(畳が腐臭を発していたので張替え)だけ施したものの一般的な日本人なら「金もらっても住みたくない」という感想を抱かざるを得ない箱の出来上がり、広さだけなら5人家族が余裕で暮らせるボロ屋が誕生してしまいました。

 

まぁ事前リサーチで今年の外国人労働者に関する規制緩和の影響から周辺にベトナム人の港湾従事者が増えたことがわかっていたので漁業組合に営業かけてすんなり契約GET

一軒の家を区切って外人労働者を計8人詰め込んでます^q^

 

ちなみに設備の調達から資材の買付け、設計と塗装まで最大限自分で負担すれば新築でも400万~で建てることが可能です

400万で建つ家に+配偶者と子供の3人で住めるかって言われたら僕は窮屈に感じるし普通に嫌だけど1人暮らしならむしろ広いくらいです

 

僕が1日の大半を過ごすゲーム部屋

元から倉庫として使われてた建物を改装+増築する形で8畳1部屋・10畳倉庫・風呂トイレ別で現金一括400万(+不動産取得税)でした

というわけで家賃は0円!

 

そんな感じで僕が実現できる範囲でたどり着いた「生活費の最低値」

それは年間100万円でした

というかオール電化で売電設備買って光熱費0円

通信費は2018年クリスマスのソフトバンク通信障害からスマホ代3円

家賃0円ならあとは固定ネット回線に水道代と税金と保険・年金くらいですよね

食費は説明したように月1万以内で済んじゃうし、

青色確定申告の控除で年金が使えることまで考えると

仮に僕が毎月CDと本を満足できるまで買って「つみたてNISA」で投資信託まで積み立てる予算を組み込んでも年間100万で足ります

 

人間1人生きるためのコストって実は結構低いんですね

もちろんこれは僕が思い描く理想の生活が「朝から晩まで好きな音楽聴きながら読書とゲームして過ごす」という質素なものだったからこそ偶々自分の好きな生き方が低コストな生活とマッチしたというだけの話かもしれません

 

100人いれば100通りのライフスタイルがあるわけで、あなたがソシャゲに課金しないと突発的にリスカしてしまう病の持ち主だったらここに課金コストも上乗せして計算する必要があります

 

給与以外の収入を増やす

さて、あなたが最低限必要な生活費を正確に求めたのであれば次は給与以外の収入でそれを賄うための方法について考えましょう。

 

一般的なアーリーリタイアと言えば一番メジャーなのは株や債権投資による配当金収益でしょうか、ある程度未来に確実性を持たせるためのこれら配当金に関しては「年利4%」という数字が試算に用いられることがほとんどです。

今年はスポットで見て米国株が13%伸びたり東南アジアの債権には6%台後半のものも数種類ありますが10年20年と長期投資を続ける場合はミニマムで4%程度が「固い数字」と言われているためここでも4%という数字を使うこととします。

 

というわけで僕が個人的に必要な収益「年間100万円」を得るための投資額は2500万円

ただ2500万の元金から年間100万円の配当金を受け取ってもそこに税金がかかりますので細かくは手取りで80万円以下の収益となってしまいます

実際は手元に年間100万円残したい場合はざっくり3200万円以上の投資が必要です

 

いや3200万の現金は控えめに言ってニートには無理www

僕の場合は上でとりあげたように不動産を安く買って高く売るor貸すタイプのストック収益モデルによって配当金以外の方法で収益化を目指すことにしました

 

前段で解説したベトナムハウスとは別に競売や紹介を通して安い不動産を買収→リノベーションを繰り返し

ある程度大きな箱が準備できた段階で県立の高校にも営業をかけて寮として貸し出すことで高校生9人分の家賃+県からの補助金GET

 

暇すぎて高校生のバースデーケーキを作る僕

そんなこんなで2年で設備投資を全額回収して黒字に転化

万全の体制を整えてFIRE完了

固定資産税を含めても僕一人が生きていくには十分なストック収益が構築されました

あとは人生消化試合です

 

FIREした無職のその後

とりあえずゲームに没頭してみました

平均1日10時間×3年

数年前からのフォロワーさんであれば僕が数ヶ月やって1円も収益化できなかったゲーム配信のリスナーもいるかもしれませんね

もしかしたら僕がゲーセンアーケードやソシャゲにハマってた頃のはてなブログ読者もいるかもしれません

とにかくずっとゲームしてました

 

日本だとDCG(デジタルカードゲーム)って実際のところ「学生が遊んでるやつ」みたいな認識で、それはほとんどあってるんですけど世界規模で見ると「ポーカーで財産を築いた成功者が時間と金を注ぎ込んで殴り合うゲーム」みたいな側面があって、

世界大会でも「この試合戦ってる選手二人ともポーカープロ、ついでに解説者もポーカープロ」みたいな状況が多々あります。

ようはどれだけ運ゲーに見えても、たしかに勝てる人と勝てない人の数字が明確に現れるゲームデザインが好まれる文化が浸透してたんですね

僕は世界一暇人な自信があったし、なによりカードゲームが大好きだったので喜び勇んでその世界に足を踏み入れました

 

というわけで3年間毎日やってみてトーナメントでの実績は「

自分が思った以上に頭の出来が残念だったという気づきだけを得て、カジュアルゲーマーの域を一歩も出ないまま諦めてゲーム時間を1日10時間から2時間に縮小することを決定

良かったことがあるとすればゲームの大会や配信が全部英語なので英語でのコミュニケーションスキルが多少伸びたことくらいでしょうか

 

マズローの欲求5段階説

突然ですがマズローの欲求5段階説をご存知ですか?

人間の欲求を5段階に分けて、一番下の欲求が満たされるたびに次は一段上の欲求を満たそうとする心理を表す図が上の画像になります

ではアーリーリタイアを成功させた人間が次に満たしたい欲求は何か

 

FIREとは「経済的に独立した早期退職」なわけですから

自立性を確立することで自分から自分への評価を高めたいという、第4段階の【自己承認欲求】があてはまります

 

つまりFIREの後にくる欲求とは【自己実現欲求】

「あるべき自分の姿」を見据え、そうなりたいと願う欲求です

 

僕の場合はそれが「カードゲームが強い自分」だったわけですね

普通は自己実現欲求が叶わないと諦めた場合は代替欲求として別の「なりたい自分」を探すはずなのですが残念ながら僕の場合はそれが見つからないまま今も毎日カードゲームしてます。

 

難しいのはFIREの「後」

FIREするのはかんたんです

あなた自信が慎ましく生きるために必要なコストは驚くほど低く、

その最低コストを上回る程度の継続的な収入であれば特に苦労することなく簡単に構築することができるからです。

 

資格も知識も技術も、特別なキャリアもいりません

僕もGoogleで「家 改築」と検索し、地元の建築業者を訪問し、Youtubeで塗装屋のチャンネル登録をして、ヤフオクでドアとか窓とかトイレとかを一つずつ落札して収入源を作りました。

例え高卒でも同じ行動をすれば同じ過程を経て同じ結果に行き着いたことでしょう

 

最初の家を建てるのはどうやって金貯めたんですかってよく質問されるんですけど、僕は小学生のころから働かないことを目標に生きてきたので10歳からブログで小遣い稼ぎを始め、中学卒業時には200万以上の貯金がありました。(お年玉は3000円、小遣いは0円の家庭です)

 

主にDMや遊戯王のカードゲームでレアカードを抜き出す方法を使い、地域の大人達に車を出してもらって発売前日から県内のコンビニでローラーをかけて在庫のボックスまで全てサーチして当たりを枯渇させ、一時的にプレ値に操作したカードを過去弾の高レートカードとトレードしてそれをオークションに流すという手法です

今思えば効率悪すぎますね

 

ちなみに生まれて初めて取引から得た報酬で買ったものはPhotoshopと解説本です

それでレアカードの束の写真を綺羅びやかに加工したオークション用のサムネを作成してサーチ方自体も売ってました

 

こんな感じで小学生でも古民家買う程度の資金なら速攻で集められたわけですし社会経験を積んだ大人が100万200万の資金を用意できないはずはありません

どう考えてもFIREなんてベリーイージー

 

ただ難しいのはFIREの「後」です

 

儲かる副業・利率の高い投資・高配当銘柄・生活費を抑える方法

Googleは大抵の問いに対しては0.02秒で答えを教えてくれますが、残念なことにあなたが本当になりたいあなたへと至る方法だけは永遠にヒットしません

ゲーム専用の家を建てて3年の時間を注ぎ込んでも僕が「カードゲームで勝てる自分」になる糸口さえも見つけられないままです

 

あなたの心から経済的な不安が未来永劫取り除かれて承認欲求が完全に満たされ、自分で自分のことを認めることができたとき、

労働に追われ金を追う人生から急に突き放され、自分がやりたいことを24時間自問自答しないといけない時間が始まります。

 

僕はゲームの延長で暇つぶしにせどりを始めてみました

開始2ヶ月目には月に2.3日の稼働で30万程度稼げるようになったけど暇を潰すのが目的だったのでブログにセミナーにROOMアフィリエイトにnoteに色々なことを並行して始めてみました

本業の不動産とは別に副業でも開始4ヶ月目から月収+300万が安定してきて少しでも自己実現欲求を満たせるかと期待しましたが、残念ながら効果は0。

『稼ぐ』という行為の先に『なりたい自分』はいないのかもしれません

いくら金をかけてもゲームに勝てないことを自分で証明してしまったわけですからね

 

それでも暇なものは暇なので今はプログラミングと動画編集の勉強を進めながらYoutubeのチャンネル開設準備を進めています。

あと物販事業がせどりだけっていうのも暇なので輸入も始めてみました。

せどりでマイルが大量に貯まったので直接東南アジアを回って現地で買付けしてみようと、各国免税店で売られてる商材のリサーチも並行してます。が、やはり暇です。

 

自分のために使える時間が24時間あって、好きなことを好きなだけできるという人生は、人によっては地獄かもしれません。

同じ問題に一生直面し続けることになります。

一旦横道に逸れて暇つぶしに興じてみても、思わぬ好成績に周りから称賛されてみても、一欠片の満足感も得ることはできません。

自己実現欲求は最終的には自分がなりたい自分になれたのか、なれなかったのかを自分自身で判断するしかないからです。

 

もしこの記事を読んでいるあなたがアーリーリタイアを視野に入れて人生計画を建てているのなら、FIREなんて一つの通過点に過ぎず、急激に難易度が上がるのはその後であることを見据えた上で自分が本当にやりたいことが何なのか考えることを強く勧めます。

 

あなたが人生逃げ切れるだけの資産を形成したあと、本当にやりたいことはなんですか?