アガベと相性最高なプラ鉢TierSS「ルートプラスポットミニ」
- 2024.07.28
- 未分類
こんにちは!よしのぶです
以前YOBS/001と相性の良い鉢の記事にて、プラ鉢なら兼弥産業のスリット鉢がオススメという話をしました
今回はその続きになりますのでもし前回の記事を未読の方がいましたらまずはこちらから先に御覧ください
さて、前回の記事が4月上旬で
あれから4ヶ月で更にたくさんのプラ鉢を使っていく中で超絶便利な商品を見つけました
タイトルにもある「ルートプラスポットミニ」という商品で、まず最大の特徴として排水性がありえん高いです
市販のプラ鉢でこれ以上に排水性の高いものはないでしょう
サイズ、カラーについては
Φ14(内径12)×H15cmの1.5Lモデルと
Φ17.5(内径15.5)×H19cmの3Lモデルの2サイズ×3カラー展開
皆大好きプレステラ120が10.4cm角の高さ13cmなので、規格としては
プレステラ90深型
→プレステラ120
→ルートプラスポット1.5L
→ルートプラスポット3Lとスムーズに移行し易いのが嬉しいポイントです。
プレステラ120から5号鉢への植え替えで根を削らなくていいのって実は結構偉いことですからね
台湾八角鉢もスリット鉢もセラアート平鉢も根を削らないとプレステラ120→5号鉢に鉢増しできないので
(アップルウェア菊鉢はスリット鉢みたいに底に向かってシェイプしてない寸胴タイプなのでプレステラ120がすっぽり入る)
これだけでも嬉しいんですがもちろんアドバンテージはまだまだありますので1つずつ解説していきます
アド
高さ調節可能
Φ14(内径12)×H15cmの1.5Lモデル
Φ17.5(内径15.5)×H19cmの3Lモデル
こう見ると真っ先に目が行くのはやはり高さ
平鉢オタクなら「深鉢すぎワロタwwww」と思わず草生やしてしまうレベルの縦横比です
かくいう僕も平鉢オタクで、ぶっちゃけプレステラ120はマジで高さ縮んでくれと願いながら今日まで生きてきました
深鉢派からしたらそんなん鉢底石でいくらでも厚底にできるやんって話ですけど、
鉢底石でスリット塞いだら当たり前にサークリングしますからね
さて、そんなアンチ深鉢の僕ですが、このルートプラスポットミニに関しては文句のつけようもありません
底板が移動可能でかなり細かく高さ調節できて、その底板自身もなんかめちゃめちゃ穴空いてて根がサークリングするリスクも低いし、そして底板と地面の間でスムーズに通気・排水できるように側板にも細かい穴開き加工が施してあるからです。
あとこれは僕個人の事情として今年に入ってからはオアハカから現地珠や6号サイズまで育った選抜済みの実生株を輸入する機会が多く、それらオアハカ特選株の「輸入時は最高にかっこよかったのに国内で発根させて展開が進む度にどんどん鋸歯が弱くなっていく現象」をケアするために6号鉢ベアルートでも敢えて600cc程度の浅鉢から根をコントロールしつつ細かく鉢増ししていく必要があるんですが
これは発根管理用の鉢、こっちは発根後1ヶ月経った後に植えつける用の鉢、更に3ヶ月経過後からじっくり草姿を整えていくための鉢
みたいな、輸入するベアルート1株に対して3鉢1セットで無駄に保管スペースとコストがかかる手法で管理しています
それがたった1つの鉢で3段階の工程全てをケアできてスペースも金も時間も浮くなんて出来すぎた話です
人によってはプレステラ120からいきなり5号鉢にするのが大きすぎるという声もよく聞くので、このルートプラスポットミニ1.5Lを4.5号鉢として使用するのも良さそうですね
底板を1番下まで下げるとスリット鉢5号より若干容量大きめで、真ん中に設定するとセラアート平鉢5号とほぼ同じです
植え替えが簡単
ルートプラスポットミニの植え替えが如何に簡単かを語る前に、じゃあ逆に簡単じゃない植え替えって何なんだという話をしなければなりません
それは鉢を逆さに持って底をどれだけ叩こうと一向に草が抜けてくれない状況全般を指します
素焼きの陶器鉢で内部から根が活着してたり、ブリキとか鉄の鉢で内部の錆と根が合体してどうしようもない状況になったり、もしくは深鉢の直径よりアガベ自体が大きく育ってしまったせいで下葉が邪魔で根が掘り返せないとか
あとはオシャレ鉢に入れると引き抜くときは大体苦労します
鉢の材質や形状に全く問題ない場合でも、例えばプレステラであっても順調に育ちすぎて内側から鉢が変形するぐらい膨らんだ状況ではハサミで鉢を切って分解するしかないという事態に陥ることは多々あるでしょう
翻ってこのルートプラスポットミニでは、どこまでアガベが巨大化して根が掘り返せない状況になっても1分あれば完全にノーダメージでクリーンな状態の根を保全しつつ鉢だけを取り外すことが可能です
ピンを外すのに10秒もかかりませんし、ピンさえ外してしまえば後は勝手にフルパージされます
根や子株を傷つける心配なく1分で植え替え!効率化の極み!!
毛細根がモサモサ
これは4月に輸入したオアハカ現地実生株で、現在は発根開始から3ヶ月目
スリット鉢6号で発根管理を行ってその後ルートプラスポット3Lに植え替えた株です
外側のスリットに沿って真下に向かってる褐色の根がスリット鉢で管理していた時の根で、
内側の明らかに最近生えたばかりな白さの根がルートプラスポット移行後の毛細根になります。
使った用土はYOBS/001、発根管理の段階から土耕で屋外直射
天板1枚に対してピッチリ3列で詰めて鉢を並べているので風通しは悪かったはずなのにそれでもしっかり酸素を供給できたようで特に根腐れ等の湿気ダメージは一切見られませんでした。
主観100%ですが、オテロイの毛細根を充実させるという目的に対してはスリット鉢と同等以上のスペックがあるように思えます
オテロイの育成に役立つ鉢の話でも解説した通り鋸歯の成長率は毛細根依存なのでとにかく1%でもサークリングは抑制したいし内側までミチミチに毛細根が詰まって欲しい
そういう意味では現状スリット鉢はベターな選択肢、そしてルートプラスポットは限りなくベストに近い正答という印象
ちなみにメーカー公式サイトのほうではこれら毛細根の発達やサークリング抑制のメリット以外にも「一般プラスチック鉢に比べ、成長する速度が30%UP」との記載がありましたが、これに関しては僕も半年1年スパンで検証したわけではないので全くわかりません
ただ「オキソパワー5」等の植物用酸素供給剤でも同様に根張りや成長の速度が上がるという報告は見ますし、
スリット鉢みたいな通気性の良い鉢で同じ効果が得られる点を踏まえたらまぁ逓減性はあるにせよ毛細根に対する酸素供給量と成長速度はある程度のラインまで相関してるのかもしれません
その辺はぶっちゃけ僕が元々スリット鉢でカンスト近くまで成長速度を上げた環境で育成してるせいで現状だとまだ有意差を実感できませんが、もしこれから先の検証で違いが明らかになってきたらまた改めて記事をあげる予定です
土のこぼれにくさ
まずはこちらをご覧ください
ルートプラスポットミニ3Lの底板です
程々に細かい穴が無数に空いてるのでYOBS/001を直接入れてもほぼ問題ありません
頑張って揺すったら多少溢れるけど、少なくともスリット鉢よりは全然溢れづらいです
底板がスリット鉢より通気性高いのに用土は溢れなくて水と空気だけを通す
最高すぎて何も言うことありません
スリットから土が溢れないスリット鉢、底と床の間も通気できて容量調節可能、側面全面で通気・排水
オテロイオタクが求める条件全てに応えた夢のような鉢です
ただし、これはルートプラスポットミニ””3L””に限った話
こっちはルートプラスポットミニ1.5L
1.5Lの底板の穴がwwww3Lよりwwデカいwwwファーーーーーwwww
もう完全にオワりです。底板を通過して床に溢れる籾殻を眺めながら日向土の中粒を注文しました
ヨドバシなら220円の土買っても送料無料!
皆も適当に中粒の軽石でも敷いて使いましょう。底に薄く置くだけなので2Lパッケージを2,3個買えば10鉢以上使えます
そんなわけで土の溢れにくさに関しては3Lで最高!1.5Lで最低!という感じ
鉢底石はデカいのを詰めちゃうとサークリング発生率が上がるので1-2cm程度の中粒を薄く敷くのがオススメです
店舗で管理している株に関しては鉢底石としてさつま土の中粒を使用しています
これは日向土を少し柔らかく軽くした土なので、ぶっちゃけ日向土や軽石の中粒で全然OK
ディスアド
塊根植物には不向き
ここからはデメリット
まず基本的には塊根植物には向きません
代表例でいうとパキポ系はそもそも主根が真下に伸びなくて最初から細根が放射状に広がる(だから浅鉢しか使われない)タイプで、それだけなら底板を高さ調節して容量を小さくすれば解決する問題なんだけど、
ただ塊根は重いし大根とか芋が地上部で育ってるようなもんだから高さがある鉢で重心が上に集中して良いことは1つもありません
パキプスとか亀甲竜、ホリダス他サイカス類みたいに1番下まで底板下ろして普通に深鉢として使用する場合はバランスとれるけど、上げ底にした上でパキポとかグロボーサみたいな塊根を乗せると転倒リスクあるのでそこは十分に注意してから使用しましょう
高い
プラ鉢1つに1,619円?!
今月も植物を買いすぎてクレカの引き落とし日までに別のクレカでiPad買って駅前の買取屋さんに流して現金化しなきゃいけない(※ショッピング枠の現金化は規約違反です。良い子の皆さんは真似しないでね)っていうのに!!!プラ鉢1つで1,619円????
しかもAmazon販売のAmazon出荷なので大幅に値下げすることも無さそう
いくら機能性が良くてオテロイの育成に有利な鉢とは言え、「じゃあ試しに買うか!」と瞬間的にポチるのは躊躇ってしまう価格帯
個人的にはYOBSとの相性も最高だしもっと広まってほしい商品ではあるんだけど、もちろん育成環境によっては合わない可能性だってあるので絶対買うべきとも言い切れないし・・・
とりあえず1回試してみて良い結果がでたら順次置き換えていく形がよさそう!
というわけで
YOBS買ってくれた人にルートプラスポットミニ1.5Lホワイトを1鉢ずつプレゼントします
一緒に使ってみてもし良い感じだったら次からは買ってね!
下記のいずれかに当てはまる人が今回のキャンペーン条件です
1.2024年7月までにYOBS/001を合計10袋以上購入した人
2.2024年8月にYOBS/001を6袋以上購入する人から先着50人
1は特に先着条件はありません。今まで10袋以上リピートしてくれた方々に対して、次にまたYOBSをオーダーされたタイミングで勝手に同梱します(デフォルトでは1.5L版、ダンボールのサイズによっては希望があれば3L版に変更化)
3L版は長さが52cmあって通常の120サイズダンボールで1辺55cmとかの規格が中々ないので今必死にダンボール探してます。1.5L版は長さ40cmなので普通に100サイズで収まるから楽
2は店頭とネット販売合わせての先着50人です。店頭でそのまま持ち帰りの場合だと3Lサイズも選べます
※8月分ネット販売の日程についてはSNSでまた改めて投稿しますが盆の付近になる予定です
また、店舗とネットの両方でルートプラスポットミニの通常販売もしていますので一回試してみて良かった人、もしくはまだ試してないけど1鉢と言わず沢山欲しい人は是非買ってください
1.5Lは1,000円で3Lは1,200円。色はホワイトのみ
複数購入も歓迎だし勿論YOBSとの同梱も可能なので希望数を添えてツイッターかインスタまでDMお願いします
屋外管理の場合だと夏は白が1番良さそうということでホワイトのみのチョイスです
グリーンとブラウンが欲しい人はAmazonから購入ください
まとめ
さて、今回はルートプラスポットミニの紹介とプレゼントキャンペーンの発表でした
ちなみにこの記事はルートプラスポットミニのメーカーである南榮工業株式会社様からのPR案件となって・・・おりません!!!!
普通に自腹購入の自腹レビューからの自腹プレゼントです
なので微妙だなと感じた部分は正直に微妙だったってレビューしてもらって構いません
この鉢とYOBSを使って3ヶ月後半年後で根がこんな風に変わりましたっていう写真とかSNSにあげてもらえると大変助かりますし、ツイッターでもインスタでもメンションしてくれたら秒で反応します
あと一応オテロイ育成でオススメの高さ設定を紹介しておくと、これはルートプラスポットに限らず大体の場合で直径12cmなら深さ10cm、直径15cmなら深さ13cmくらいで留めておくのが間違いないです。
理由は2点あってそのほうが植え替え時の選択肢を広くとれるし、鉢が深すぎると主根の成長に割くリソースが増えて毛細根と鋸歯の比率が弱まりやすいから
もしベアルートを植え込む場合なんかは底板を半分の高さまで引き上げて容量半分で使っても全然OK
根が充実した後で底板を3cm程度さげて内容量調整しながら使ってください
というわけで今回は以上になります。
今後とも草屋ヨシノブをよろしくおねがいします
-
前の記事
YOBS/001のパッケージ仕様変更と送料に関するお知らせ 2024.07.24
-
次の記事
アガベの発根管理と培地 2024.10.31
コメントを書く